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旅写真家 三井昌志さん

靴を直してもらいました。

1年ほど履いてきた革靴がだいぶくたびれてしまいました。
底は磨り減ってツルツル。雨の日などは滑ってこけそうになりましたし、中敷もとっくの昔にとれてしまったし。
日本にいるころだと簡単に捨ててしまっていたと思うのですがどうしてでしょう、捨てる気には全然なれませんでした。
それで、家の近所のマーケットで仕事をしている修理屋さんに持っていくことにしました。

家の近所のマーケットです。

↑この自宅から歩いて3分のところにあるマーケットにはほとんど毎日通っています。
たいていはカレーを食べて紅茶を飲むことと、牛乳やパンなどちょっとした食料品を買うためですが、みんな気さくですごく気楽に買い物することができるので気にいっているマーケットです。

このマーケットの建物のよこっちょに靴の修理屋さんがあります。

靴の修理屋さん

↑木切れやビニールシートで雨をしのげるようにした小さなお店です。
ここしばらく雨が続き大変そうだなぁと思っていましたが、今日は小春日和で表を歩くのが気持ちのよい陽気でしたからよかったよかった。
職人さんに靴を預け、どういう風に修繕してくれるのか見させてもらっていました。

靴底を交換し手縫いしてもらっています。

まず、職人さん手持ちの靴底で私の靴のサイズにあったやつを選び取り替えてもらいます。接着剤で貼ったあとは靴底の周囲を丹念に手縫いしてもらいます。

手縫いのようすです

作業の間も紅茶を飲みながらや世間話をしながらだったんですが、彼は一度始めた作業はキリのいいところまでは半端にしないでやってくれていました。

靴底をハンマーでたたいてなじませます。

靴底が張り替えられると、こんどは中敷を新しく貼ってくれました。これも接着剤で貼った後は、靴底からハンマーでたたいてよくなじませていました。

靴のバランスをみています。

一通りの作業が終わると両手にとって靴のバランスをチェックしていました。
職人さん(マシュークさんといいます)は北西辺境州のチットラール近郊(アフガニスタン国境にも近いところです)ご出身とかで、15年前ほどにイスラマバードにやってきたそうです。靴の仕事を始めたのは必要に迫られて仕方なく始めたんだといっていましたが、故郷の村には奥さんと4人のお子さんが住んでいらっしゃるのだそうです。
私は仲良くなった方には写真をあげることがよくあるのですが、彼もとても喜んでいて”うちの家族にみせんるんだ!”と喜んでくださいました。

おしゃべり好き&おせっかい焼きの多いパンジャービー人とくらべて、北西辺境州出身のパシュトゥー人は寡黙な人が多い印象があります。そのかわり、いったん友だちと認めてくれるといろいろさりげない気配り心配りをしてくれたりもします。
天気の良い日曜日ということもあり、私の靴の修理をしてもらっている間もお客さんが結構来ていたのですが、最優先で仕事をしてもらっていたのでした。
さてさて、靴底&中敷を取り替えた後は、3種類のワックスやらポリッシュを使って汚れおとし+靴磨きをやってもらいました。

そして、小1時間後に修理が完了!

修理後の靴

↑修理前の写真を取り損ねたので比較できないのですが、皮がくたびれちゃっていることを除けばみちがえるようになりました。

中敷もこのように。

↑中敷もごらんのように新しく張り替えられました。このあと2時間ほど散歩したのですが、ずれることもなくきっちり貼られたままでした。新品のような靴の匂いまでただよってきます。

靴底もこのように張り替えられました。

修理前はツンツルテンに磨り減っていた靴底も新品同様になりました。かかと部分が高い分、歩くときも背筋を伸ばして歩けるようになったというおまけつきです。

はじめに値段交渉もせずに修理をお願いしたのですが、部品代コミで150ルピー(約280円)でした。
いろいろお話も出来たし、それにとても丁寧に修繕してくださったのでとても満足しています。
日本にいるときの感覚だともう捨ててしまっていたこの靴をあともう1年2年は履けるようにしてくださってどうもありがとう!普段の手入れがいい加減な私ですが、夕方ワックスも買ってきたのでもう少し今までよりは丁寧に使っていきたいと思っています。

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