その8:デコトラ「日吉丸」(H君)

9人の木工科卒業制作の中であとに紹介するミニチュアログハウスと同じくらい苦労したのがこのデコトラ。
デコトラかF1カーを作りたい。
それがH君の希望。
彼ができる工程で、彼が満足するような仕上がりの作品を作る。
希望を昨夏から聞いていたから、そのころからいろいろ思い描いていた。
とても参考になったのは、市販されている段ボール素材で製作するトラックのキット。
段ボールで作れるのなら、同じような厚の木でも作れるはず・・・そう考えた。
参考にした段ボールモデル(アメリカントレーラー)
http://www.apica.co.jp/danmode/danmode5.html
基本的なデザインについては冬休み前に打ち合わせをしておき、冬休みに入ってからはログハウス作りの準備と平行してデコトラ作りの構想を練っていた。
主要なパーツについては粗取りしておき、3学期が始まってからは、毎回作り方を相談しながらカスタマイズしていった。

運転台は、ベースの部分とボンネット部分、運転席部分の3つのハコをあわせている。
タイヤはリムの部分と本体を別々に糸のこで切り、それを貼り合わせて木工旋盤で研磨仕上げをしている。
正確な作業が得意なH君の持ち味が発揮され、10本のタイヤがきちんと地面に接地する正確な仕上がりになっている。
もともと、「日本丸」という名前がアイデアにあったそうだが、語感を感じてなのか「日吉丸」ということで落ち着いた。
この文字はカレンダーボードで紹介したK君が手伝ってくれたもの。

コンテナ部分は天板を外して中に小物が収容できるようになっている。
この出っ張っている2本の棒もデコトラにつけられる典型的なパーツらしい。名前は・・・・えっとなんて言ったっけ(笑)。
全長80センチ余りの堂々たる風格。
オークションにかければいい値段がつくんだろうなぁ、そんな風に子どもたちに話した。
一生のタカラモノに出会えた喜びをH君の表情から感じると、お金には換算できないよなぁ、そう思う。
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