その9:ミニチュアログハウス(M君)

卒業制作一番の難関がこのログハウスだった。
すでに1月のブログでどう作っていけばいいかの段取りのあれこれをご紹介していたが、あのころ想定していたものよりもはるかに複雑でスケールの大きなものを完成させた。
作るまでの工夫の過程(2008年1月のブログ)
/2008-01-08-loghouse.html
↑の写真は屋根の骨組み枠づくりのようす。
本格的な家造りをかなり意識した作り方になっている。
窓も試作段階よりも薄い窓枠にアクリル板をはめこみ、リアル感を出している。
1階部分には芝生を張り、テラスには手すりをつけている。
この写真ではわかりづらいが、1階部分の外壁は本当にモルタルを塗ってその上から剥離防止の意味もかねてラッカースプレーを塗っている。
そういうひと工程ひと工程をM君と相談しながら進めていった。

彼がとてもよく頑張っていたのがこの屋根のカワラ貼り。
もっと単純によこ1枚の細長い板を貼り合わせたら・・・という私のアドバイスに、いや、やっぱりカワラを貼るようにしたいですとはM君。
片面300枚以上、両面で600枚以上のカワラパーツを2週間かけて木工用ボンドで1枚1枚貼っていった。
貼り合わせたあとにオイルステインで着色。
そういう地道な努力をひとつひとつ続けて完成させていった。

このログハウスのウリはフロアごとにとりはずしができること。
1階・2階・3階(ロフト)・屋根
の4パーツに大きく分解することができる。
M君は暖炉や煙突や家具を作りたかったのだが、残念ながらそこまでの時間はとれなかった。
そのかわり、そうした部品に加工できる端材を彼に持たせて卒業後に作れるようにした。

全長40センチ、高さ30センチ余りの立派な家がそこにできあがった。
途中ではあまりに難しくてどうしよう・・・という様子も浮かべていたM君だったが、妥協せず、一生大事にできるような、誰にでも自慢のできるクォリティのものを作ろうとがんばった成果がここにでていると思っている。
夢はより具体的になると、現実のものに一歩ずつ近づいていく。
家を建てたいというのもM君の夢のひとつ。
ぜひ小さくまとまらず大きな人になってほしいと願う。
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