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ギルギット・フンザ旅行記2004年夏(1)

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■旅行の計画

私の活動先(障害者職業訓練センター)は毎年6月〜8月まで夏休みになります。
この間に私がしたかったこと、それはパキスタン各地の障害者支援の現状を見て回ることでした。
手元の資料によると、スカルドゥ地域に1校、ギルギット地域に5校ほどの障害児諸学校があることがわかりました。
その話を、雑誌「パキスタンスペシャル(Pakistan Special)」 のファラハット(Farhat)編集長さんにしたところ、「それなら、私も行きたい!」とおっしゃいました。
それで、彼の事務所に何度か足を運んで話し合いスケジュールを立ててみました。

<はじめの日程>
8月2日(月) イスラマバード → スカルドゥ (飛行機)
8月3日(火) スカルドゥの学校視察・観光 ※北部地域の夏休みは7月のみと聞いていたので可能と考えた。
8月4日(水) スカルドゥ → ギルギット (バス) ※約6時間の道のりです。
8月5日(木) ギルギットの学校視察・観光
8月6日(金) ギルギット → フンザ(カリマバード) (バス) ※約2時間半の道のりです。
8月7日(土) フンザの学校視察
8月8日(日) フンザの観光
8月9日(月) フンザ → ギルギット (バス)
8月10日(火) ギルギットの学校視察・観光
8月11日(水) ギルギット → イスラマバード (飛行機)

8月は雨が続くのでフライトキャンセルが多いことはわかっていたのですが、旅行の申請をJICA事務所に出した(7月下旬)時は、その月に起こったバス強盗事件の余波でJICA関係者の陸路移動が禁止されていました。
それで、キャンセル待ちで滞在が伸びるかもしれない・・・という心積もりで計画したのでした。

(参考)ギルギット・スカルドゥ行き飛行機チケットの入手方法

ファラハットさんの親戚がPIA(パキスタン航空)に勤めているということで、座席の予約は彼にお願いしました。
ギルギット便は出発前日でないと予約はできないのですが、スカルドゥ便はジェット機(ボーイング737)で客席に余裕があるためすんなりととることができました。
7月下旬のある日、飛行機チケットを買いにファラハットさんの車でラーワルピンディのPIAオフィスに行き2人分のチケットを購入したのでした。

PIAスカルドゥ行きの航空チケット ←国内線のチケット(スカルドゥ便)

あとは、出発当日の天候次第。荷物の荷造りも終わり、祈る気持ちで前日は早めに休んだのでした。

■1日目(2004年8月2日)・・・フライトキャンセル!

私たちが乗る予定のスカルドゥ行きは午前9時30分イスラマバード発でした。
それで、7時半に私がファラハットさんの自宅に行き、そこから彼の兄弟が運転する車で空港に送ってもらうこととなりました。
朝8時30分、イスラマバード空港に到着。空港の天候は曇りでしたが薄日がさしていました。
すでにGilgit(ギルギット)行きはキャンセルされていましたが、Skardu(スカルドゥ)行きは搭乗手続き中の表示。
やった〜!これでノーザンエリアにいけるぞぉーーーーーーーーーーーーーー!
・・・と思ったのもつかの間、問題発生。
搭乗手続きカウンターに行くと、チケットを購入していたのにも関わらず「あなたたちの席はありません」と係員が。
・・・オーバーブッキング?
・・・どうもそうではなく、リコンファーム(搭乗意思確認)をスカルドゥ行きのフライトでもしなければいけなかったらしいのです。

リコンファームの済んだチケット
↑チケットの券面の真ん中にシールが貼ってあります。そこにフライトナンバーなどが書き込まれています。
 どうも、これが必要だったらしいです(少なくともギルギット・スカルドゥ便は)。

でも、ここはファラハットさんの交渉&私のパスポート(いちおOFFICIAL)を武器に交渉・・・なんとかキャンセル待ちのチケットをゲットできました!

搭乗チケット ←発券された搭乗チケット

ボディチェックもクリアし、搭乗待合室に移動します。
そして、待合室で待機・・・ふぅ、これで飛行機に乗れるわいと一息ついていました。
・・・しかし、出発予定時刻の9時半になっても搭乗が始まりません。
・・・しかも10時になると、飛行機に積み込んだ荷物が出され始めて・・・あらら「フライトキャンセル」の放送が。
・・・「誠にもうしわけございません」とのアナウンスがうつろに聞こえていました。
でも、すんなり乗れるほうが超ラッキーな話。ほかのお客さんもそれはわかっていてあっさり引き上げていきました。
チケットの再予約をファラハットさんにお願いし、タクシーで自宅に戻ってきました。
明日(3日)、再度挑戦することになったのです。

■2日目(2004年8月3日)・・・またまたフライトキャンセル!・・・でも・・・。

この日もイスラマバードは曇り。
8時30分、空港に着いてフライトをチェックすると・・・・・あらら、スカルドゥ行きはキャンセルになっていました。ギルギット行きは、搭乗手続きをしていたから飛べたのでしょう。
この日はすぐにイスラマバードに戻ってきました。

そして、ファラハットさんと事務所で相談しました。

1 やっぱりこの時期のフライトがあてにならない。
2 9月になればすべての学校が開いているのでより効果的な見学ができる。

そういうことだから、9月に延期しようかという話になっていきました。ただ、9月は私の勤務先の学校も始まっているので許可をもらう必要があります。流動的だけれども、許可がもらえると見込んで延期することにしよう・・・そう決めたのでした。

それで、スケジュールが開いてしまったので他に見学できるところはないか・・・そのときに思い出したのが調整員のY木さんがラホールの障害者関連施設を明日(8月4日)日帰りで訪れるという話。
早速、Y木さんと相談して同行させてもらうことになりました。
・・・で、話はこれで終わりませんでした。

そんな段取りをしているころ、ファラハットさんに1本の電話がかかってきました。
KADO(Karakoram Area Development Organization)というフンザ地域で活動するNGOの方がイスラマバードに到着されて、「今晩会いませんか」と彼にアポイントをとっていたのでした。
夕方6時。イスラマバードのとあるホテルでファラハットさんと一緒にKADOの方々とお会いしたのでした。

KADOのみなさんとファラハット編集長 ←KADOのメンバーとファラハットさん

KADOの活動についてのビデオを見させていただき、活動の様子を聞くことができました。
フンザの地域振興のために約10年前に設立されたとのこと。世界銀行やスイスからの援助を受けて着実な活動を続けているようです。
また、障害者の支援にも熱心で、何でも今週末にカリマバードで障害者支援のシンポジュームを開くとのこと。
彼らはあさっての朝に車でフンザに戻るとのことで、ファラハットさんはその車に便乗してフンザに向かうことを決めました。

私もぜひ行きたいと思ったのですが、JICAに出していた旅行計画書をキャンセルしてしまったので再度提出しなければならず、これが認められるかどうか微妙な情勢でした。
とりあえず、次の日のラホール視察の際にY木調整員さんに相談することとし、許可が出れば彼らの後を追いかけることにしました。

翌日(8月4日)のラホール視察も無事終わり、翌々日(8月5日)にJICA事務所に行って旅行の申請をしました。
※JICA関係者は公用・私用に関係なく旅行届けを事前に提出しなければなりません。

急な申請でしたが、意を汲んでくださり許可がおりました。
しかし、またひとつ問題が。
カリマバードでの障害者支援セミナーが8月7日(土)に開催されるとの知らせがきました。明日(8月6日)に出発してセミナーに間に合わせるには明日の早朝のバスでギルギットに向かわなければなりません。
しかし、夜間の陸路移動は認められていないので明日中にはギルギットに到着できない。
とすると、飛行機で行くよりほかはありません。

ファラハットさんの兄弟に頼んで明日(8月6日)のギルギット便を予約することができましたが、果たして飛ぶだろうか?
どうなることかとドキドキしてしまい、あまり眠れませんでした。


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初版 2004年08月  最終更新日 2005年02月07日